【シーン別】おすすめしたいWeb翻訳ツール16選!音声・テキスト別に解説
一昔前までは、翻訳ツールと言えば「Google翻訳」でしたが、新型コロナウイルス感染症によって、Web会議が普及したため、精度やセキュリティなど、自社に合ったツールを探す企業が増加しました。
中小企業などが翻訳ツールを使用する場合は「日本語⇄英語」または「日本語⇄中国語」が主流ですが、取引の多い大企業などでは「マイナー言語」への翻訳も必要となります。
ここでは、利用シーンに合わせて、おすすめの翻訳ツールをご紹介していきます。
Contents
おすすめのWeb翻訳ツールを選ぶ際の注意点3つ
Web翻訳ツールには、アプリをインストールする必要があったり、利用に際する会員登録の有無などが様々で、用途によって適したツールが異なってきます。
ここからは、翻訳ツールを利用する上で注意しておきたい「3つのポイント」をご紹介していきます。
セキュリティ面
翻訳ツールを選ぶ際、無料版と有料版のどちらを利用するかがポイントになりますが、無料版と有料版ではセキュリティ面への安心感が大きく異なります。
例えば、インターネット上でおすすめされている有料版の多くには、通信が暗号化される機能が搭載されています。
しかしながら、無料版の場合は、入力した内容がサーバー上に一定期間保存されて、アルゴリズムの改善に利用されます。
そのため、翻訳するために入力した内容・翻訳結果は、第三者の閲覧が可能になり、情報漏洩などの懸念点が発生してきます。
有料版の場合は、利用規約などに「データは暗号化されて保持しない」など、情報管理についての記載がありますが、ビジネスシーンで無料版を利用する際には注意が必要です。
カスタマイズの有無
有料版の翻訳ツールには、データエンジンをカスタマイズする機能もあり、過去のデータを蓄積することで、専門用語や独自の表現に対しても翻訳することが可能になります。
しかしながら、翻訳ツールの性質として、どのツールに対しても完璧を求めることができないため、あくまでも「参考」程度の精度に留まります。
ユーザーアカウント数
ビジネスシーンで翻訳ツールを利用する場合は、会議での活用も多いため、同時利用できるユーザー数の確認も必要になります。
有料版ツールでは、ユーザー数が多くなるほど月額利用料は高くなりますが、1ユーザーあたりの利用料は、割安になる傾向があります。
ユーザーアカウント数に応じて「無制限」・「上限付」プランなどがあるので、有料版を利用する場合は、セキュリティ面だけではなく、会議への参加人数に応じたプランを探すこともポイントになります。
おすすめしたいWeb会議自動翻訳ツール8選
ここまでは、翻訳ツールを選ぶ際の重要ポイントとなる「注意点」について、解説してきました。
ここからは、Web会議を行う際におすすめの「自動翻訳ツール8選」について、ご紹介していきます。
Minutz
画像出典:Minutz
Minutzは、オンライン会議のリアルタイム翻訳中にも、翻訳テキストの修正や削除・再翻訳を可能としています。
また、セキュリティ体制を強化するために、Google Cloud Platformで動作しており、議事録などが暗号化して保存されるので、情報漏洩を防止しています。
【Minutzの特徴】
・参加者数の制限なし
・100言語以上への翻訳が可能
・議事録を作成
・独自の音声エンジン
・専門用語を辞書登録
・全てのオンライン会議に対応(アプリのインストール不要)
・翻訳データは各種フォーマットに出力可能
T-400
画像出典:T-400
T-400は、自動翻訳の特徴でもある「汎用的な翻訳」とは異なり、2000分野ごとに専門用語を学習し、精度の高い翻訳を目指しています。
さらに、ユーザーごとの専用データベースで、翻訳結果を蓄積しているため、ユーザーに合った翻訳となるように、カスタマイズすることが可能です。
【T-400の特徴】
・100言語以上への翻訳が可能
・翻訳機能が自動学習
・ファイルの翻訳が可能
・翻訳データの暗号化・削除
・IPアドレスの制限
リアルタイム翻訳ツール
画像出典:リアルタイム翻訳ツール
リアルタイム翻訳ツールは、Web会議をリアルタイム翻訳し、多言語を用いた会議の議事録作成も可能です。
他社との大きな違いは、導入する際に「製品紹介のオンラインセミナー」への参加が必須であるため、時間のない方は少し不便さを感じてしまうかもしれません。
【リアルタイム翻訳ツールの特徴】
・視覚障がい者の会議をサポート
・101言語
・最大2週間の無料トライアル
・議事録を作成
オンヤク
画像出典:オンヤク
オンヤクは、PC版とモバイル版があり、どちらで使用するかによりプラン内容が大きく異なります。
例えば、PC版は一番安いプランでもユーザー数は無制限ですが、モバイル版では、10ユーザーまでと制限が設けられています。
【オンヤクの特徴】
・視覚障がい者の会議をサポート
・101言語
・最大2週間の無料トライアル
・議事録を作成

Real Time Translator
画像出典:Real Time Translator
Real Time Translatorは、利用言語が異なる会議を円滑に翻訳することが可能であり、言語認識率は97%以上と発表されています。
しかしながら、他社とは異なり、初期費用や契約プランが1つしかないため、利用頻度によってはコスト削減に至らない可能性があるので、注意が必要です。
【Real Time Translatorの特徴】
・視覚障がい者の会議をサポート
・認識対象言語100言語以上
・言語認識率97%以上
・2週間の無料トライアル
・議事録を作成
RemoSpace
画像出典:RemoSpace
RemoSpaceは、現在5カ国語(日英中韓越)に対応しており、専用アプリをダウンロードすることで利用が可能になります。
しかしながら、他の翻訳アプリとの互換性がないため、ZOOMなどの会議では利用することができません。
【RemoSpaceの特徴】
・最大参加者10人まで(主催者含む)
・利用言語最大112カ国語まで対応可能
・議事録を作成
・自動翻訳機あり
・ミーティング利用時間制限あり
V-CUBE
画像出典:V-CUBE
V-CUBEは、他のアプリと連携することが可能であったり、テレビ会議システムやインターネットインフラが整備されていない環境でも、問題なく接続することができます。
そのため、電波の悪い場所からでも会議に参加できるので、Wi-Fi環境を探す必要がありません。
【V-CUBEの特徴】
・Office365に連携
・11言語の音声認識が可能
・議事録を作成
・録画機能を搭載
AmiVoice
画像出典:AmiVoice TransGuide 製品ページ
AmiVoiceは、音声認識市場ではNo.1のシェアを誇り、周辺環境に影響されにくい「ノイズ除去技術」によって、精度の高い翻訳を可能にしています。
そのため、利用時には、アプリのインストールが必要になるので、ブラウザでの翻訳には対応していません。
【AmiVoiceの特徴】
・ノイズキャンセル機能を搭載(「AmiVoice Front WT01」との連携必須)
・16言語の翻訳が可能
・議事録を作成
・翻訳エンジンの選択が可能
【無料版】Webのテキスト翻訳おすすめツール5選
ここまでは、おすすめしたい「Web会議自動翻訳ツール」を7選ご紹介してきました。
ここからは、ツール選びの注意点を参考に、無料版のテキスト翻訳ツールを「5つ」ご紹介していきます。
Google翻訳
画像出典:Google翻訳
Google翻訳は、2016年9月27日(現地時間)に「ニューラルネットワーク」と呼ばれる、人間の脳を構築する神経細胞(ニューロン)を模した翻訳システムを導入しました。
それまでは、単語単位での翻訳であったため、翻訳精度は芳しくありませんでしたが、ニューラルネットワークによって、自然な翻訳を可能にしています。
【Google翻訳の特徴】
・100言語以上への翻訳が可能
・URLを入力するとサイト全体の翻訳が可能
・アプリ・ブラウザからの使用が可能
・一度に翻訳できるのは5000字まで
・アプリ版⇨翻訳ファイルをダウンロードすることでオフラインでの利用が可能
・アプリ版⇨撮影した画像テキストの翻訳が可能
DeepL翻訳
画像出典:DeepL翻訳
DeepL翻訳は、ドイツで人工知能のシステム開発を行っているDeepL社が開発した「ニューラル機械翻訳」です。
学習可能な畳み込みニューラルネットワークによって、世界最高レベルの翻訳精度とも称されており、会話の内容を汲み取った翻訳ができるため、Google翻訳よりも自然な翻訳が可能です。
【DeepL翻訳の特徴】
・26言語への翻訳が可能
・ファイルテキストの翻訳が可能
※無料版の場合は1ヶ月に翻訳できるファイルは3つ迄
・無料版は1回の翻訳で最大5000字まで
・アプリ・ブラウザからの使用が可能
・アプリ版⇨撮影した画像テキストの翻訳が可能
Microsoft Bing
画像出典:Microsoft Bing
Microsoft Bingは、Microsoft社が提供している翻訳サービスであり、特に「日本語⇄英語」の翻訳を得意としています。
丁寧語や日本語のインターネットスラングに対しても、適切な翻訳が可能であるため、正しい翻訳に導くためのテキスト修正を行う必要がありません。
【Microsoft Bingの特徴】
・日本語からは106言語への翻訳が可能
・オフラインでもカメラ翻訳機能の使用が可能
※言語パックがインストール済であること
・画像テキストの翻訳が可能
Weblio翻訳
画像出典:Weblio翻訳
Weblioは、Google翻訳やDeepL翻訳ツールに比べると、翻訳精度は劣りますが、類似翻訳として、いくつかの翻訳結果が表示されたり、再翻訳することも可能です。
また、本文中の単語の意味も同時に表示してくれるので、勉強としても活用することができます。
【Weblioの特徴】
・日本語・韓国語・中国語・英語の翻訳が可能
・辞書機能がある
・1回の翻訳で最大4000字まで
Translate
画像出典:AIでデザインを自動翻訳 /Canva
Translateは、Canvaに搭載されたAI翻訳機であり、デザインを変更することなく、マーケティング資料などのテキストを他言語へ翻訳することが可能です。
Canvaとは、オンライン上でデザインを簡単に作成できる「グラフィックデザインツール」であり、2013年にオーストラリアで誕生しました。
2017年には、日本版もリリースされ、今では190ヵ国で使われていて、月間アクティブユーザー数も1億以上と、世界中のコンテンツに利用されています。
Canvaでは、オンライン翻訳機「Translate」を活用することにより、同じデザインを海外チームと簡単に連携できるので、コンテンツ作成をスムーズに行えます。
【Translateの特徴】
・134言語への翻訳が可能
・Canva内でアプリを選択して利用
・月間で上限50ページ
(Canva Pro・Teamsサブスク利用→1ユーザー月間上限500ページ)
・1回の翻訳で1ページ1言語
【有料版】Webのテキスト翻訳おすすめツール3選
ここまでは、テキスト翻訳の無料おすすめツールを5つご紹介してきました。
ここからは、ツール選びの注意点を参考に、有料版のテキスト翻訳ツールを「3つ」ご紹介していきます。
翻訳Buddy
画像出典:翻訳Buddy/業務効率化に最適な機械翻訳サービス
翻訳Buddyは、日本語からの翻訳は英語と中国語に対応しており、独自の用語集を登録することで、データエンジンをカスタム調整することが可能です。
また、社内独自の表現や専門用語にも対応していたり、プロの翻訳者がチェックや修正を行うことも可能なため、精度の高い翻訳を実現します。
【翻訳Buddyの特徴】
・日本語⇄英語・中国語への翻訳が可能
・アプリのインストール不要
・暗号化通信を使用
・Officeファイルの直接翻訳が可能
・利用文字数制限100万字
DeepL Pro
画像出典:DeepL Pro/テキスト、Wordその他の文書ファイルをセキュアに翻訳
DeepL Proは、無料版のDeepLと同様、26言語への翻訳や画像テキストの翻訳が可能です。
無料版との大きな違いは、翻訳データが暗号化されていることであり、他者による機密情報の閲覧が不可能であることです。
【DeepL Proの特徴】
・26言語への翻訳が可能
・翻訳字数の制限なし
・3種類の料金プラン
※翻訳できるファイル数・容量でプランが異なる
・翻訳データの暗号化
HUMAN SCIENCE
画像出典:HUMAN SCIENCE/ 大手・グローバル企業を中心とした豊富な実績翻訳サービス
HUMAN SCIENCEは、工場や医療分野など専門性の高い業種への翻訳を得意としており、セミナーやプロモーション映像などの「動画翻訳」も可能です。
翻訳ソフトを業種ごとに分けることで、いくつかの意味を持つ単語に対しても、業種に特化した編訳を行います。
【HUMAN SCIENCEの特徴】
・40言語への翻訳が可能
・動画翻訳が可能
・各言語に合わせたOS環境で精度の向上
・文字数や単語数で料金が異なる
まとめ
本記事では、利用シーンに合わせた翻訳ツールをご紹介してきましたが、無料版と有料版の大きな違いは、セキュリティ部分であることがわかりました。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、海外とのやりとりはオンライン会議が主流となったため、ツールの需要が増えたことで、安価なプランも登場しています。
自動翻訳サービス「Minutz」は、ビジネスプラン(利用時間無制限)を1ヶ月25,000円で、トライアルすることが可能です。
現在当社では、ウクライナ避難民への人道支援に寄与できればと思い、自動翻訳ツールと多言語AIチャットボットのウクライナ語対応を行っています。
当社サービスをご利用で、ウクライナからの避難民を受け入れている自治体様を中心に、ウクライナ語の追加を無償提供させていただいております。
チャットボットのトライアルやオンライン商談も随時行っていますので、以下よりお問い合わせください。
ご不明点・ご相談ごとについては、下記の「オンライン予約」よりご予約いただければ、当社スタッフからオンラインでサービスのご案内をさせていただきます。
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