2021年、コロナ時代の新たな働き方としてテレワークを導入する企業が増えています。
海外に支店がある企業・外国籍スタッフとのコミュニケーションをとるために、オンライン会議で通訳を必要とする機会が増え、「どの通訳サービスを利用するか」とお困りではございませんか?
AIによるオンライン会議通訳サービスを提供する企業・株式会社ObotAIに勤める私が、オンライン会議にて通訳を行う際に気をつける点・おすすめのオンライン通訳サービス提供先をお伝えいたします。
オンライン会議での通訳の際に気をつける2項目
まず初めに、オンライン会議での通訳の際に気をつける2項目についてお伝えします。
相手への第一印象でどれほど有意義な会議になるかが決まります。
良い印象の与え方
オンライン会議では直接の会議よりも身の振る舞い方、話す姿勢、話し方に工夫をした方が良いでしょう。
直接相手と会って会議をする際よりも、ゆっくり話す、笑顔を保つ、表現を少しおおげさにすることで、より親近感がわきます。
オンライン会議にて話す内容を決め、オンライン会議の資料やアジェンダ、パワーポイント、必要であれば図式等があるエクセルやワードなど、情報を伝える相手に分かりやすく伝えるために努力は欠かせません。
よくありがちな、話していない参加者はミュートにする、オンライン会議中に映る自らのバックグラウンドに個人情報を特定されるようなもの・ビジネス的でないものが映り込んではいないか確認するなど、注意を計ることが大切です。
何か予期せぬトラブルが起きることも考え、その時にどう対処するのかをあらかじめ社内で話し合っておく、ヘッドセットやパソコン等を余分に準備しておくなど、いざという時にすぐに対応出来るようにしておくと安心です。
オンライン会議に使用するマイクやイヤフォン
相場では1万円〜13万円と幅広く、1人で使用するものから40人と大人数で使用できるものまで、さまざまです。
オンライン会議では、音がこもってしまうことや、相手に聞こえやすさを優先するために専用のマイクを使用することをオススメします。
最新のトレンドでは、洋服にクリップ式でとめることができるマイクや、ヘッドセットタイプで音もれを防いでくれるもの、USBタイプでパソコンと接続できるもの等、選べるので自分にとってお手軽かつ使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
オンライン会議にて通訳者がまず注意しなければいけないマイクの選び方では、ハウリングがしない・音をきちんと通訳相手に伝えることができるもので、持ち運びに負担がないものを選ぶことが一般的です。
オンライン会議にて通訳をする際の4つのサービス
2021年5月時点では、新型コロナウイルス感染症の影響により、49.8%の社員がテレワークを行っています。
会議がオンラインへ切り替わったことにより、オンライン会議通訳サービスを導入し、多言語コミュニケーションをより良くすることができます。
それでは、どのようなオンライン会議通訳があるのか、4種類を解説いたします。
同時通訳
同時通訳とは、通訳者が話している内容を聞き、聞き手が望む言語で同時に通訳を行う方法です。
かなりの集中力を必要とする為、ブースなどの特別な場所から通訳することが多いです。
・ご利用場面:大人数で行われる会議でのご利用が一般的です。
例としては、国際会議、研修、国内カンファレンス、シンポジウム、学会等がが主な場面です。
また、通訳をご希望の方は耳元のレシーバーから通訳者の声を聞きます。
発言者が話しだしてから内容を通訳するまで、数秒遅れることが一般的です。
・必要な通訳者数:オンライン会議の長さにもよりますが、同時通訳では2人〜4人体制をとるケースが多いです。
1人が15〜20分通訳し、その後別の通訳へ交代することで1人にかかる負荷を軽減します。
同時通訳を長時間しすぎると脳に熱をもつ感覚がある、というお話はこの業界ではよく耳にしますが、そのくらい集中すると体力を消耗するということです。
そういった負担を減らすためにも、水休憩等を挟みながら交代制をとっています。
半日でも2人以上執拗となる場合が多いです。
・正確度:オンライン会議での同時通訳は、60〜70%正確に訳出することを目安としています。
その理由は、耳で聞いた言葉を外国語へ訳す作業を同時に行うためです。
・ポイント:同時通訳では、100%の内容を全て通訳することはしません。
ただし、重要な事柄を伝える相手の文化にあったニュアンスで通訳する必要があります。
また、オンライン会議であっても、通訳者に社内や会議を行う場にいて欲しいという要望をクライアント様から受ける通訳サービス提供先企業もあります。
その場合は通訳者が業務に集中することが必要となるので、設備(ブース等)を用意する必要があります。
ブース等の手配における方法とお値段は、それぞれの通訳サービス提供先によって異なります。
逐次通訳
逐次通訳の特徴は、同時通訳とは違い、会話の内容を聞き逃すことなく通訳を行うことです。
話し手が短く話し、通訳者が全てを通訳し終えてから、話し手がまた話すことを繰り返します。
・ご利用場面:長時間の会議より、短時間の会議に向いた通訳方法です。
少人数のセミナー、討論会、オンライン会議、国際会議、1対1の話し合い等。
・必要な通訳者数: オンライン会議の内容にもよりますが、基本的には15分〜1時間ほどで別の通訳者へ交代しますが、場合によっては、1日の逐次通訳を1人で行うこともあります。
・正確度:通訳を行う上で、通訳者のミスがない限りほぼ100%の会議の内容を通訳します。
ただし人が行う作業ですので、まれにミスがあっても多めにみることをオススメします。
・ポイント:逐次通訳では、ほぼ100%全てのオンライン会議の内容を話し手と同時間をかけて通訳します。
話し手が15分かけて話すのであれば、逐次通訳にも15分かかります。
会話の内容を正確に伝えるため、独自の方法でメモをとるなどして記憶し、聞き手に伝えます。
ウィスパリング
オンライン会議などの場で通訳が必要な人の真横や、やや後ろに座り、耳元で囁くように会議の内容の中で重要な箇所のみを通訳します。
例えば海外で行われるオンライン会議にて日本側で出席した重役の隣に座り、周りからは気にならないような小声で外国語を日本語へ通訳するシーンがあれば、ウィスパリングによるオンライン会議通訳をしていると言えます。
・ご利用場面:小規模の会議や商談のミーティングに最適です。
・必要な通訳者数:ウィスパリングによるオンライン会議通訳では、ウィスパリングを1対1で行うことが多いです。
オンライン会議に様々な言語を話す方々が参加する場合、各言語に対応した通訳者が必要となり、2〜5名程度のウィスパリング翻訳者が参加することもあります。
・正確度: オンライン会議でのウィスパリングは、55〜65%正確に訳出することを目安としています。
全ての情報を伝える通訳とは違い、ウィスパリングは通訳を行う相手にいかに会議の内容を理解してもらうか、ニュアンスや文化の違いが言語表現に表れないよう注意を払います。
・ポイント:ウィスパリングによるオンライン会議での通訳では、同時通訳とは違い、ブースに座るのではなく、直接通訳を必要とする方の近くに座ることが多いです。
ブースなどの個室に座ることはないため、更なる集中力を求められることとなり、同時通訳ほどの正確さを求めるのであれば何年も経験のあるプロに依頼することが必要です。
AI通訳
AIによる自動翻訳による翻訳・通訳を行う方法が最近話題になっています。
1カ月前〜2週間前までに依頼をしなければいけない人による通訳とは違い、AI自動翻訳ソフトをインストールするだけなので、手間は一切かかりません。
通訳者を雇う、ウィスパリングをお願いする際はオンライン会議にて使用するプレゼン資料等を1週間前〜数日前までに用意し、お渡しする必要があります。
また、外部の通訳者へオンライン会議通訳を依頼する場合、会議の参加者、内容等まで全て把握されることから、セキュリティを重視している部署・企業様にはあまりオススメできません。
このような問題を解決するためには、自動オンライン会議通訳に通訳の全てを一括して任せることも可能です。
会議前の資料として、プロの通訳者へ伝え忘れた業界用語・社内独自の用語等を会議本番にて正確に通訳していただくことは大変難しいことです。
一方、AIによるオンライン会議通訳では、機械自動学習の機能がついています。
そのため、将来オンライン会議でAI通訳を再度利用する際には、一度覚えた複雑な業界用語や社内独自の用語を過去に記憶している辞書から自ら探し出し、正確に使用します。
・ご利用場面:大きさの大・小に関係なく、全てのオンライン会議にて通訳が必要となった際にその場で対応が可能です。
・必要な通訳ツール:最新のオンライン会議でのAI翻訳・通訳ツールであれば、ツール一つで発言者の内容を聞き取り、全ての言語を翻訳・通訳します。
・正確度: AI自動翻訳・通訳ツールの性能にもよりますが、80〜95%の確率で全ての会話を一言・一句逃さずに翻訳・通訳することができます。
・ポイント:インストールさえすれば、AIツールを起動させるだけでいつでも利用することができます。
オンライン会議がある度に通訳の手配を行う必要がないので、突然会議が中止になった際にもキャンセル料を払う必要がありません。
おすすめのオンライン会議通訳サービス
それでは次に、オンライン会議通訳サービスを提供している企業の一覧をご紹介します。
細かなオンライン通訳サービス内容には各サービス提供先によって異なるので、お問い合わせをし、実際に資料を比較することをオススメします。
ブレインウッズ株式会社
画像出典:BRAINWOODS
オンライン会議にて同時通訳、逐次通訳サービスをメインに提供しています。
オンライン会議が行われる現地に行き通訳を依頼する、またはリモートにて通訳を依頼するか選択することが出来ます。
オンライン会議での通訳を依頼する場合、当日に向けたリハーサルを行うことも併せて必要です。
中国との会議は特別な回線を使用するため場合によっては依頼ができないことがあるので、その度に確認を行った方が良さそうです。
K’sインターナショナル株式会社
インドネシア語、ロシア語、トル語、ヒンディー語などめずらしい多言語でオンライン会議通訳サービスを行なっています。
海外現地での通訳者派遣の依頼や、社内通訳者として長期派遣を依頼することもできます。
ただし、直ぐに派遣が必要な場合等はスケジュールを前もって組む必要があるので、まずはお問い合わせ窓口へ確認した方が良いでしょう。
CLEAR Japanese Consulting LLC
画像出典:CLEAR Japanese Consulting LCC
オンライン会議にて日⇆英間のウィスパリング、同時通訳、逐次通訳サービスと、人による全ての通訳を提供しています。
日米最高裁会議や沖縄県知事スピーチ等での通訳等、20年の実績を持っています。
なお、料金プランやキャンセル料、資料の提供期限等については通訳の依頼をする度にお問い合わせをし、スケジュールを確認する必要があります。
株式会社オルツ
画像出典:AI通訳
企業向けに、AI通訳機能を提供しています。
毎月5時間まで10万円/月〜ご利用いただけます。
また、個人的にオンライン通訳が必要となった時には5,000円/10分〜利用することも出来ます。
デジタルクローンカメラに映った人の顔情報を読み込み、AIに取り込むことで、デジタル化した人物が多言語を話しているかのように演出する機能も持っています。
株式会社ObotAI
画像出典:Minutz
※2021年11月より【ObotAI Minutes】は【Minutz(ミニッツ)】に変更しました。
AI通訳・翻訳業界では格安の価格で、AIによるオンライン通訳・翻訳サービスを企業向けに行なっています。
外国籍社員や海外支店との緊急のオンライン会議でもAI通訳ができる「Minutz」さえあれば、どこからでも使用することが出来ます。
使用方法は、下記のようにインストール後にPC上で立ち上げるだけと簡単です。
搭載した機能としては下記の項目があります。
・オンライン会議で、話し手と同時にリアルタイムで文字起こしが可能。
・自動で多言語通訳中に議事録を作成することができる。
・手元にある音声ファイルを議事録として変換することもできる。
多言語にてオンライン会議があった場合は下記のように、自動で各言語を議事録化しながら同時に翻訳をします。
日本語で発言しても同時に翻訳されますので海外にいる外国人とも自国の言葉でコミニケーションを取ることが可能です。
その他にも、AI通訳が聞き取れなかった言葉によるミスが起きた場合は、会議の途中でも下記の画像のように文字化された通訳内容の編集が手作業でも可能です。
通常のAIによる自動通訳・翻訳では、ほぼ95〜100%の正確さです。
また、オンライン会議終了後には、文字テキストをダウンロードし、社内共有することも可能です。
Minutz(ミニッツ)は、100以上の言語をリアルタイム翻訳することができるので、多言語会議の意思疎通を、円滑にすることができます。
【トライアルプラン】1ヶ月25,000円
・ビジネスプランと同じ機能
・利用時間無制限
・5ID付与
まとめ
2021年5月現在、Withコロナの中、お客様対応にも自社会議でもオンライン会議が増えています。
そのため、多言語でのオンライン会議通訳の重要性は今後もニューノーマルな時代と共に高まっていくでしょう。
リモートワークに対応したオンライン会議通訳サービスのご利用をお考えでしたら、初めての導入サポートも含め、株式会社ObotAIがサポートします。
自動翻訳サービス「Minutz」は、ビジネスプラン(利用時間無制限)を1ヶ月25,000円で、トライアルすることが可能です。