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2022年9月5日

規模3兆円!D2C市場が拡大し続ける理由とこれからの展望


D2Cとは、「ダイレクト・トゥ・カスタマー」の略となっており、卸しや小売などの中間業者を介さず、消費者に直接商品を販売するビジネスを意味します。

現在、D2C市場は右肩上がりで成長し続けており、2025年には3兆円に達すると予測されている巨大市場です。自社でも参入したいと考えている方は、増えてきているのではないでしょうか。

この記事では、なぜD2C市場が拡大し続けるのかという理由や、今後の展望についてご紹介します。

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D2C市場規模の現状と動向

2020年9月に、株式会社売れるネット広告社が発表したプレスリリースによると、D2C市場規模は2025年に3兆円を突破するとされています。


画像出典:『売れるネット広告社』が 「デジタル D2C」の市場動向調査を実施 2025 年には 3 兆円に達すると予測。|株式会社売れるネット広告社

上記のグラフで確認できるように、2015年のD2C市場規模から比較すると、10年間で2倍以上の成長を遂げることになります。

成長率に関しても安定しており、同じような推移で成長すれば2025年以降の市場拡大にも期待できます。

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D2C市場規模が拡大し続ける理由とは

2015年から2025年にかけてD2C市場が拡大し続ける理由とは何でしょうか?

ここでは、その背景として考えられる4つの理由をご紹介します。

インターネット・スマホ・SNSの普及

インターネットの普及に始まり、2010年頃にはスマートフォンが、2015年頃からはSNSが急速に普及しました。

現在、日本国内のインターネット利用端末の68.3%はスマートフォンとなっており、SNSは73.8%のユーザーが利用しているとされています。


画像出典:令和3年版情報通信白書|総務省

こうした、スマートフォンやSNSの普及により、企業(メーカー)と消費者の接点が大きく変化しました。

その変化とは、テレビなどのマスメディアにおける情報発信は、企業からの一方通行だったものが、企業と消費者が相互に情報発信できる環境が整ったということです。

消費者が体験価値を重視するようになった

企業と消費者の接点が変わったことで、商品マーケティングにも変化が訪れます。

従来なら、マスメディアを使って大々的に宣伝する商品が売れていたのが、宣伝するだけでは商品が売れなくなっていきました。

なぜなら、スマートフォンやSNSの普及により、消費者は「体験価値」を重視するようになったからです。

画像出典:「応援消費」に関する意識・実態を調査|株式会社ジャパネット銀行

現代の消費者は、「モノより、体験・思い出を重視したい」と考える人が多く、さらに「共感できるものにお金を使いたい」と考えている人が過半数を占めています。

つまり、多くの消費者は、商品が持つ機能そのものではなく、体験価値を重視しているものと言えます。

D2Cブランドの商品は、消費者視点ありきの商品開発ではなく、事業主の原体験から着想を得た商品開発からスタートするものが多数存在します。

そうした商品は、消費者から共感を得やすく、高い体験価値を得られると認知されやすくなります。

ShopifyなどによるEC運営の簡易化

ECサイトを作ることに、今や多くの時間・労力をかける必要はありません。

たとえば、Shopify(ショッピファイ)を利用すれば、デザイン性が高く魅力的なECサイトを簡単に作ることができます。

従来なら、EC運営に多額のコストをかけなければならなかったものが、今なら月額数千円のコストで、ECサイトの構築から運用まで行えます。

こうしたEC運営の簡易化によって、企業から消費者へ直接商品を販売する仕組みを作りやすくなりました。
関連記事:【目指せ売上アップ!】Shopifyのカートカスタマイズのメリットとは?

ウィズコロナ時代における生活様式の変化

2020年に始まった新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックは、消費者行動に大きなインパクトを与えました。

外出自粛が続いたことでEC需要が急拡大し、Amazon.comでは、四半期連続で過去最高益を達成したというニュースが話題となりました。

現在では、パンデミック以前のような人流も見られていますが、インターネット上の体験を重視していることには変わりありません。

生活様式が変化したことで、商品そのものだけでなく、それが生み出す体験価値を重視している消費者が増えたと言えます。

日本のD2C市場は今後どうなるのか

アメリカでは今、D2C市場において多くのユニコーン企業(未上場ながら時価総額が1,000億円を超える企業)が誕生しています。

では、日本のD2C市場は今後どうなっていくのでしょうか?

ここでは、その展望をご紹介します。

D2Cネイティブな企業が増えていく

従来は、市場で既に商品を販売していた企業が、ECサイトなどを使って消費者へ直接商品を販売するようになる、というのが一般的なD2Cブランドの生まれ方でした。

しかし、今後は「D2Cネイティブな企業」、つまり最初からD2Cブランドとして立ち上がる企業が増えていくのではないかと考えられます。

D2Cネイティブな企業の強みは、「魅力的な体験価値が消費者を強力に惹きつけるのを知っていること」です。

たとえば、Awayというスーツケースブランドは、商品そのものではなく、「Awayのスーツケースが実現する“素晴らしい旅”」という体験価値を重視しながら、商品開発やビジネスに取り組んでいます。


画像出典:Away

Awayは、前述したユニコーン企業の1つです。

共同創業者のJen RubioとSteph Koreyは互いに旅行好きで、「簡単には壊れない手ごろな価格のスーツケースが欲しい」という自分達のニーズを満たすためにAwayを立ち上げました。

こうした原体験から商品を生み出すD2Cネイティブな企業というのは、それまで市場に存在していた企業と比べて体験価値作りが上手く、またSNSなどを使ったマーケティングにも長けている傾向があります。

インフルエンサー起点のD2Cブランド

今後急増していくと考えられるのが、インフルエンサー起点のD2Cブランドです。

2018年には、元AKB48の小嶋陽菜がプロデュースするアパレルブランド、「Her lip to」がスタートしたことで話題になりました。


画像出典:Her lip to

他にも、たくさんのインフルエンサーがD2Cブランドを立ち上げ、新しくビジネスを展開しており、ストレッチ系YouTuber尾形竜之介のD2Cブランド「Gi by OGATORE」やフィジーカー(※)であるエドワード加藤のD2Cブランド「LYFT」などがあります。
※「フィジーク」と呼ばれる競技に参加する人

インフルエンサー起点のD2Cブランドは、「自分が本当に好きなもの」を商品化しているケースが多く、なおかつファンが既に付いているため共感呼びやすい傾向にあります。

したがって、「D2Cブランドを立ち上げたい」と考える企業は、商品との親和性が高いインフルエンサーを起用するのも1つの手段かもしれません。

まとめ

本記事では、D2C市場規模が拡大する理由や、今後の日本のD2C市場はどうなるのか?ついてご紹介しました。

D2C市場規模が拡大し続けることで、BtoC(対消費者ビジネス)市場やEC市場に多からずインパクトを与えることになると考えられます。

D2C市場が自社ビジネスの大きな脅威になると感じる場合は、対策を練るか、自身もD2Cブランドを立ち上げるなど、様々な戦略を検討してみるのも良いかと思います。

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