ここ数年、著しい技術の発展により、ICT(情報通信技術)は社会や私たちの生活に大きな変化をもたらしてくれています。
その中で、観光の分野でVR(バーチャル・リアリティ)を活用した取り組みが再注目されており、自治体でも各々の魅力発信の手段として活用しているところも増えてきています。
ここからは、VRが観光にどのような影響を与えるのか、活用法と併せて解説していきます。
目次
VR活用に注目する大きな理由は、観光産業のダメージ回避です。
長引くコロナ渦で、世界的に旅行自粛となり、観光産業は大きなダメージを受けています。現在も悩まされている観光業者や自治体も多いのではないでしょうか。
コロナ渦以前から、デジタル技術を観光産業で活用することは見受けられていましたが、あくまでも「移動」と「人との交流」がメインでした。しかし、現在に至っては、「移動」も「人との交流」も制限されており、人々の旅行や観光に求めるものが変化してきています。
そんな中、VRを活用することで、訪れたい場所から遠く離れた自宅などからでも観光体験が可能となり、新しい形の体験・感動を提供することが可能となります。
また、DBJ(日本政策投資銀行)が行っている「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査」の「新型コロナ影響度 特別調査」では、新型コロナの流行終息後に観光旅行したい国・地域ランキングで日本が上位に入っており、インバウンド需要の回復にも期待ができ、地方自治体もVRを活用した観光を確立することで、今後の観光分野でのダメージを減らせる事ができるのではないでしょうか。
画像出典:DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(第2回 新型コロナ影響度 特別調査)
自治体が観光でVRを活用した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、考えられる3つのメリットについて解説していきます。
日本には、たくさんの文化財や建造物があります。しかし、その多くは歴史あるもので、保護のために公開期間が限られているものや一般公開できないものもあります。
そういったものをVRで提供することで、より多くの人に知って興味を持ってもらい、その地域に訪れてみたいという意欲促進につながります。
日本人のみならず、海外の人々にも歴史ある文化財の素晴らしさを伝えることができます。
今までの観光は、現地に行き、案内書きなどを見てなんとなくまわるという少し受動的なスタイルでしたが、VRを取り入れることで自発的な観光スタイルが提供できます。
事前に知りたいことや見たいものをリアルな映像とともに確認することができれば、現地に訪れた際に、より深い感動を得ることができ、理解も深まります。
少し気になるなという場所でもオンライン上であれば気軽に訪れることができます。
現地の魅力をVRで提供することで、さらに知りたい!実際に行ってみたい!!という意欲を掻き立てることができれば集客にも繋がります。
また、関連する商品等も一緒にアピールできれば購買にも繋がります。
実際に観光分野でVRを活用した自治体の実施事例をご紹介します。
新選組の白虎隊ゆかりの地として有名な会津若松市は、鶴ヶ城鉄門内に「戊辰150周年記念事業「VR」と「AR」で体験「幕末の会津若松」!」と題したVR体感シアターを設置しています。
こちらは、3面マルチスクリーンで専用ゴーグルがいらない体感シアターとなっており、3種類のストーリーから好きなものを選択して楽しめます。
会津若松市
鳥取県は、美しい星空が観光資源として活用されており、「星取県VR動画」が制作されています。
天気に左右されず、美しい大迫力の星空が無料で楽しめるようになっています。
鳥取県
国の史跡指定がされている黒井峯遺跡のある群馬県は、「黒井峯タイムトラベル」というVRアプリを制作しており、現地にてアプリを起動すると1500年前の古墳時代を再現した360度の映像が楽しめ、観光体験のサポートをしています。
群馬県
最先端VR技術と言われているMatterport(マターポート)はご存じでしょうか。
3Dカメラを使用した画像自動合成処理クラウドサービスで、撮影したデータはWeb上で好きな角度・位置から空間内を見ることができる画期的な技術です。4K3Dでの高画質で、その場にいるかのようなリアルな体験ができます。
また、作成されたデータはURLを1度発行するとSNSやHPなどの媒体で活用することができ、使用目的に合わせて、データ内にタグを付ける事もできるのでECサイトなどへの誘導もできるので、PRツールとして最適です。
従来のVRと違い、専用ゴーグルが不要となり、繊細で完成度の高い映像を簡単にオンラインで疑似体験ができ、訪れる前に見てもらえれば「行きたい!」という意欲を高め、訪れた後も思い出とともに更に楽しむことができ、再訪のきっかけを作ってくれるのではないでしょうか。
他の観光VRとの差別化ができるので、おすすめのツールです。
Matterport
この先もずっと、旅をすること・観光をすることは人々にとって必要不可欠なものに違いありませんが、旅や観光の在り方は時代とともに変化していきます。
新型コロナウイルスの流行のように、いつ何が起こるか予測不能な世の中ですが、何が起きてもダメージの少ない観光対策にデジタル技術を活用することも1つの手です。
観光VRでの新たな提案でご紹介した、MatterportのVR空間の中に弊社のチャットボットを導入することで、臨場感のある会話を多言語で提供することができ、自治体がアピールしたい観光資源や今まで保護のため公開が難しかったものを、より多くの人へ届け、ファンを増やす効果が期待できます。
観光VRでお悩みの方、ぜひ参考にしてみてください。
当社では、「VRSHOPii(VRショッピー)」というサービスを提供しています。他とは差別化できる観光VRの制作からサポートまでお手伝い致します。
観光VR動画としてではなく市場マーケティングにも適したサービスですので、観光地の更なる活性化につなげることができます。
【「VRSHOPii」のサンプル動画 】※画像をクリックすると動画が再生されます。
▼VRSHOPii マンガ動画▼※画像をクリックすると動画が再生されます。
その他、観光地のインバウンド支援サービスとして「MyPhone訳」というサービスも提供しています。
こちらは、クラウド型翻訳サービスとなっており、お手持ちのスマートフォンからQRコードを読み取るだけで、すぐに利用ができます。
【「MyPhone訳」の紹介動画 】※画像をクリックすると動画が再生されます。
50以上の言語に対応しており、読み上げ機能も標準装備しているので、言葉の壁によるコミュニケーションのストレスを解消します。
位置情報と連動して近隣で利用ができるクーポンを表示させたり、おすすめスポットの情報提供などもできるので、訪日外国人旅行客の滞在をトータルサポートすることができます。
気になる方は、お問合せよりご連絡ください。