新型コロナウイルス感染症の拡大を機に、人々は「密集」「密接」「密閉」を避けることとなり、2020年初頭からイベントやコンサートなどは、軒並み中止になりました。
そこで、展示会に関しては、各ブースをバーチャル(VR)化して、見易さを追求した「バーチャル(VR)展示会」が普及しました。
スマホ時代となり、5G回線が開通したことで、インターネットの回線速度も速くなったため、高画質で閲覧することが可能になります。
そのため、オンライン展示会に、バーチャル(VR)技術を活用することで、リード獲得の幅を広げられるので、バーチャル(VR)展示会に対するニーズが高まっています。
ここからは、今後さらに普及すると見込まれる「バーチャル(VR)展示会」について、ご紹介していきます。
バーチャル(VR)展示会が注目される理由
バーチャル(VR)展示会は、リアルな会場に人が集まるのではなく、オンラインで出展・参加する新しい形態です。
出展者は、CGでのブース作成、または、擬似ブースを事前に作成することにより、場所や時間に関係なく、誰でも気軽に参加することができるようになります。
バーチャル(VR)展示会を開催するメリット
オンライン上で開催するバーチャル(VR)展示会は、リアル展示会と比較した時に、出展者や来場者にどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、バーチャル(VR)展示会を検討する際の「導入メリット」について、ご紹介していきます。
コストの削減
バーチャル(VR)展示会は、展示会当日だけでなく、準備期間の会場費や移動費など「諸費用」を削減することができます。
リアル展示会だと、会場の立地や広さによって、会場費などの諸費用が異なりますが、バーチャル(VR)展示会では、そのような価格変動が生じません。
また、人件費に関しても、稼働するスタッフを最小限に抑えることができるので、準備期間のコストを削減しながら、効率よく開催することができます。
潜在顧客の可視化
リアル展示会では、会場の混雑状況により、十分な接客ができなかったり、来場者がゆっくり見れない問題もありました。
しかし、バーチャル(VR)展示会では、混雑状況に左右されず、潜在顧客を可視化することができるので、機会損失を防ぐことが可能となります。
これまでは、名刺交換やアンケートを通じて、来場者情報を取得していましたが、オンラインでの開催に対しては、来場者情報を一括管理することもできます。
また、リアル展示会終了後に作成していた「来場者リスト」は、自動取得ができるため、事務作業を軽減することが可能です。
リーチを伸ばせる
バーチャル(VR)展示会では、物理的な移動が発生しないため、出展者も来場者も、開催地を気にすることなく、参加することが可能になります。
オンラインでの開催には、場所や時間を問わないことから、地域格差を与えることなく、移動に対する制限も生じません。
さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大により、県外への移動を突然制限された場合でも、実際に密集することがないため、中止や延期の心配は不要です。
海外企業に対しても、アプローチがしやすくなるので、グローバル化のきっかけ作りを促進することが可能になります。
バーチャル(VR)展示会を開催するデメリット
ここまでは、バーチャル(VR)展示会を開催する際の「メリット」をご紹介してきましたが、オンライン開催だからこその「デメリット」も発生します。
ここからは、バーチャル(VR)展示会を開催する上で、知っておきたい「デメリット」について、ご紹介していきます。
来場に対する特別感の欠如
来場者が、展示会に参加することで得られる「特別感」の一つに、来場者限定のノベルティ配布があります。
ノベルティは、商品を先行して使用することができるため、来場者のお目当てでもあり、出展者側も直接的な販促活動を行うことができます。
しかしながら、オンラインでの参加になると、ノベルティの配布は難しく、展示会参加への特別感や、充実感を得にくくなります。
待ちの営業になりやすい
バーチャル(VR)展示会は、目や肌で感じる「リアル接客」とは異なるため、直接的なアプローチが難しくなります。
特に、可視化されていない環境下だと、来場者が見えにくく「待ち」の状態を発生させてしまいがちです。
一方、昨今注目されているチャットや、アンケート機能を用いた「コミュニケーションツール」を導入することで、待ちの営業から攻めの営業を行うことができます。
コミュニケーションツールを用いた新規顧客の獲得は、展示会終了後が本格的な勝負になるため、収集した情報を活用し、適切なフォローアップを行うことで、競合他社に差をつけることができます。
システムやサイト構築に対する技術
バーチャル(VR)展示会において重要になるのが、会場となるオンラインの空間を、どれだけ魅力的に演出することができるかです。
また、出展ブースや来場者管理をシステム化するためには、サイト構築のみならず、コミュニケーションツールも必要不可欠になります。
バーチャル(VR)展示会は、リアル展示会よりもノウハウが必要となるため、専門知識のある業者へ依頼すると、費用や構築までに時間を要します。
一方、新型コロナウイルス感染症を機に、オンラインでの展示会が普及したため、業者も増加し、選ぶ幅が増えています。
バーチャル(VR)展示会の成功事例
コロナ禍でのバーチャル(VR)展示会は、手探り状態で始まりましたが、今では様々な業種で開催されています。
ここからは、バーチャル(VR)展示会の成功事例をご紹介していきます。
【アパレル業界】VIRTUAL EXHIBITION SHISEI 21SS Collection
画像出典:VIRTUAL EXHIBITION/SHISEIHANBAI
アパレル業界は、着脱などの関係から、コロナ禍で注視されている「3密」が要因となり、オンラインで展示会を開催するようになった業種の一つです。
リアル展示会では「3密防止」のため、接客できる人数に限りが生じ、人数制限を設けざるを得なくなりました。
しかし、バーチャル(VR)展示会では、360°のウォークスルー閲覧を可能にするため、リアル展示会と同様に、会場にいるような感覚で、自由に動きながら見ることができます。
【製造業界】TECHNO-FRONTIER
画像出典:TECHNO-FRONTIER 2022 / INDUSTRY-FRONTIER 2022/日本能率協会
コロナ禍前にも、360°のバーチャルツアーを取り入れている経験があり、過去の経験を活かして、ハイブリッド型の展示会を開催してきました。
2021年のオンライン展示会の来場者数は、リアル展示会よりも7,000人ほど多く、来場者にとってオンラインは、参加しやすい環境であることがわかりました。
ハイブリッド展示会は、実物を見たい来場者と、会場に来場できない参加希望者の双方に、寄り添うことができるため、コロナ禍が収束した後も、利便性が高いと言われています。
ハイブリッド展示会を開催することで、来場者数を増やすことができるため、見込み顧客の獲得を、取得しやすい環境にすることができます。
【自動車業界】SUZUKI WEB MOTORCYCLE SHOW 2021
エントランスホールは、CGを使用したバーチャル空間になっており、車が展示されている各部屋については、Matterportとチャットボットを活用しています。
各部屋の至る所には、色のついた「◯」印があり、自分が動かしている「◯」と重ね合わせると、チャットボットが起動します。
誰でも気軽に、自分が気になったバイクや製品について、ゆっくり見ることができるので「人混みで見えにくい」ことがありません。
また、チャットボットは、バイクや製品の紹介をするだけではなく、自社の商品ページと連携して、購入までを簡単且つ、円滑に行うことができます。
バーチャル(VR)展示会を充実させる技術
バーチャル(VR)展示会を充実させるためには、展示会をリアルに感じられる空間作りや、潜在顧客に対する、コミュニケーションツールが必要になります。
ここからは、バーチャル(VR)展示会で、コンバージョンレートの向上に活躍する技術をご紹介していきます。
Matterport
Matterportは、4K3Dに対応しているカメラであるため、360°撮影をすることができたり、ウォークスルー閲覧が可能になります。
Matterportカメラを使用することで、展示品を自由自在に、至近距離でゆっくり見ることができるので、臨場感のある展示会を実現します。
CG(コンピューターグラフィックス)
CG(コンピューターグラフィックス)は、撮影をする必要がないため、企画から完成までを完全オンライン化することができます。
特徴として、人工的な映像を制作できるので、完成された商材のみならず、完成予定のものまで紹介が可能となります。
AIチャットボット
バーチャル(VR)展示会では、来場者の反応を見ながら、プレゼンをすることが難しいため、One to Oneのコミュニケーションツールが必要になります。
そこで、AIチャットボットを活用することで、来場者の「知りたい」という気持ちに、寄り添うことが可能になります。
AIチャットボットは、非対面でのコミュニケーションになるので、対面では聞きづらいことも、聞きやすくなり、リアル展示会が苦手な方に好まれます。
また、多言語に対応しているAIチャットボットは、言語の壁を超えたコミュニケーションを促進するので、グローバル展開を検討している企業から注目されています。
まとめ
バーチャル(VR)展示会は、新型コロナウイルス感染症が収束した後も、グローバル展開を目指す企業や、コンバーション(CV)を上げるための手段として、活用できることがわかりました。
Matterportと多言語AIチャットボットを組み合わせることで、24時間365日、バーチャル(VR)展示会が可能になり、距離や時間を気にすることなく、海外企業へのアプローチが容易になります。
また、展示会終了後も、展示会で発行したリンクを活用することができるので、閲覧期間を設けることなく、PRとしてバーチャル空間を再利用することが可能です。
「Welcomist VR」は、Matterport社とライセンス契約を交わし、VRとチャットボットを一本化しました。
「Welcomist VR」に関心をお持ちいただけましたら、個別で詳しいご説明も可能ですので、オンライン予約からご希望の日時をお選びください。
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