昨今、消費者は、新型コロナウイルス感染症によって、ネットショッピングを利用する機会が増え、その利便性に気づいたことで、オンラインショップから商品を購入するようになりました。
そのため、ECサイトを運用していなかった小売業などは、機会損失を防ぐためにも、ショップの開設を急いでいます。
しかしながら、ECサイトは、実店舗とは集客方法が異なるため、どのように運用していけば良いのか、悩んでいる企業も少なくありません。
そこで、今回は、現在注目されている世界最大規模のECプラットフォーム「Shopify」と、SNSを連携した集客方法について、解説していきます。
ShopifyとSNSを効果的に連携する方法
Shopifyは、各種SNSと連携しやすいことで知られていますが、ECサイトへの集客に、どのような効果が期待できるのか、よくわからない方も数多く存在します。
ここからは、Shopifyと連携できるSNSの特徴を紹介しながら、効果的な集客方法について、ご紹介していきます。
YouTube
画像出典:YouTube
YouTubeは、LINEに次いでSNSの中でアクティブユーザーが多く、動画に商品を追加することで、紹介したアイテムを、そのまま購入してもらうことが可能です。
YouTubeの特徴は、配信を視聴しながらリアルタイムで商品を購入できるため、新しい買い物体験を提供できます。
また、Shopifyは、YouTubeと同期することで、YouTubeから販売したものを追跡したり、管理画面から一括で操作・パフォーマンスを確認することも可能です。
詳しい連携手順についてはこちら
画像出典:Twitter
Twitterは、LINEを除くと、YouTubeに次いでアクティブユーザーが多く、フォロワー数に応じた拡散力(集客力)を持つため、集客する上で重要な存在になります。
特に、Twitterは、ユーザーが生成するコンテンツ(UGC)の中で、非常に大きな効果をもたらし、SNSマーケティングの中でも人気です。
Twitterの特徴としては、テキストが140文字以内で、画像添付は4枚まで、動画の長さも140秒以内と制限は多いですが、情報過多になりにくいため、記憶に残りやすいです。
また、Instagramは、フィード(通常)投稿の際にリンクを貼っても、直接アクセスができませんが、Twitterの場合は、リンクからスムーズに飛べる導線作りが可能です。
Twitterでマーケティングを行う際は、フォロワー数と拡散力を高めることができる「フォロー&リツイート」キャンペーンを開催すると、人目に触れる機会を簡単に増やせます。
キャンペーン投稿には、ECサイトのリンクを貼り付けることで、効果的な集客を期待できます。
画像出典:Instagram
Instagramは、Twitterに次いでアクティブユーザーが多く、特に女性ユーザーが多いため、ECサイトを運用する際の「認知」や「集客」面で欠かせません。
フィード(通常)投稿からは、リンクに直接アクセスすることはできませんが、ストーリーズやリールを活用することで、直接購買に繋げることができます。
Instagramの特徴は、Twitterよりも動画や写真の投稿をメインにしているため、商品情報を視覚的に伝えやすいことです。
Shopifyとの連携方法は、InstagramとFaceBookの管理画面から、販売チャンネルを追加し、InstagramとFaceBookを連携することで、フィード(通常)投稿に商品をタグ付けすることができます。
この時、Instagramのアカウントは、プロアカウント(ビジネスアカウント)でないと、タグ付けができないので、審査に通る必要があります。
効果的なマーケティングを行うためには、ユーザーが面倒な操作を必要とせず、ワンタッチでタグ付け商品を見れる環境が重要です。
ユーザーが、商品購入に至るまでのページ遷移を、シームレスに行うことで、機会損失を防ぐことが可能になります。
詳しい連携手順はこちら
画像出典:Facebook
Facebookは、原則実名登録が必要である点が、他のSNSと大きく異なっており、匿名に慣れてしまっている若者からは好まれず、アクティブユーザー層は高めです。
しかしながら、FaceBookの投稿は、文字数が60,000字まで可能であったり、リンクを貼り付けることができるので、制限のないマーケティングを行うことができます。
また、Facebookは、他のSNSよりもユーザー情報が正確であるため、精度の高いマーケティングデータを取得することが可能です。
さらに、2020年5月19日には、Shopifyが「Facebook Shop」のパートナーになったため、販売チャンネルから設定を完了すると、FaceBookから直接商品を見ることができます。
詳しい連携手順はこちら
画像出典:ピンタレスト
Pinterestは、Shopifyとのパートナー契約を2021年4月21日に発表し、27カ国で商品の展開を行うことになりました。
しかし、Pinterestは、なかなかユーザーの数が増えず、一時伸び悩んでいましたが、近年、新たなマーケティングツールとして活躍しています。
例えば、消費者が、商品を検索する機会が増えたことで、Pinterestの特徴である「写真から商品を探す」・「類似品を見つける」機能が活躍し、検索サービスとして頭角を表しています。
さらに、Pinterestのビジネスアカウントは、Shopifyと連携することで、ユーザーが見つけた商品を「ピン(お気に入り)」できたり、後から簡単に購入することができます。
詳しい連携手順はこちら

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ShopifyのECからSNSをフォロー(連携)してもらう方法
企業側は、ECサイトへの会員登録と一緒に、SNSのフォロワーになってもらうためには、どのようなアプローチが効果的なのか、日々試行錯誤しているかと思います。
ここからは、Shopifyで構築したECサイトから、SNSをフォロー(連携)してもらいやすい方法について、ご紹介していきます。
ショップカードの同封
ショップカードは、商品発送時に同封することができるので、リピーターを獲得する上で重要となり、QRコードからSNSをフォローすると、限定クーポンが取得できるマーケティング方法があります。
QRコードの読み取りは、簡単にSNSへの導線作りができるだけではなく、アクセスログを追跡することもできるので、効果的なマーケティング戦略をする上で活用できます。
参考:クルクルManager
クーポンの発行
クーポンは、各種SNSと親和性が高いため、企業側からも消費者側からも好まれており、LINEなどから一斉に配信できたり、個別にDMから送ることもできます。
クーポン目当てのユーザーには、SNSとECサイトの会員情報を連携してもらいやすいため、顧客情報の取得が効率的に行えます。
さらに、コロナ禍に入ってから増えている「バーチャルストア」とも相性が良いので、仮想(VR)空間にクーポンを埋め込んで、宝探しゲームのような体験価値を創出できます。
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参考ストア:THE CHIC/バーチャルショップ
キャンペーンの開催
SNSマーケティングで主流になっているのが、Twitterだと「フォロー&リツイート」であったり、Instagramでは「フォロー&いいね」を軸にした、定期的なキャンペーンです。
キャンペーンでは、フォローを必須にすることで、多くのフォロワーを獲得できたり、拡散効果によって、人の目に触れる機会が多くなるため、集客の増加を期待できます。

ShopifyのECとSNSを連携した事例
ここまでは、Shopifyで構築したサイトに、連携できるSNSの種類や特徴について、詳しくご紹介してきました。
ここからは、実際にShopifyでサイトを構築した中小企業が、SNS連携を行っている事例について、ご紹介していきます。
KANAGU STORE
画像出典:KANAGU STORE
KANAGU STOREは、洗練された世界観をECサイトで表現しており、ブランドの価値を高めるストーリー展開を行っています。
Instagramでは、ハッシュタグを積極的に活用しながら、商品の詳しい説明を行っていたり、投稿にタグ付けをして、購入までの導線作りを効果的に行っています。
ELMERS GREEN
画像出典:Elmers Green
ELMERS GREENは、ECサイトでブログを更新していたり、各種SNSと商品情報の連携を行っているため、集客への入り口が幅広いです。
また、Instagramでは、積極的にストーリーズやフィード投稿を行い、商品ページへのアクセス向上を促進しています。
ハッシュタグは、フォロワーや固定のファンが多いため、ブランド名くらいに控えており、ブランド価値を保ったSNS集客を行っています。
Sellenatela
画像出典:Sellenatela
Sellenatelaは、ECサイトが日本語と英語に対応しているため、世界各国から集客を行うことができます。
また、Instagramでは、IGTV動画を公開し、靴のお手入れ方法など、購入後のアフターケアや耳より情報を発信して、ファンの獲得を行っています。

まとめ
ここでは、Shopifyで構築したECサイトから、顧客にSNSをフォロー(連携)してもらう方法や、事例についてご紹介してきました。
企業側は、ECサイトからSNSのフォロワーを増やせることで、顧客接点の強化ができたり、新しい顧客を獲得するチャンスが生まれます。
また、購買意欲を向上させるためには、ECサイトの運用も重要になるため、顧客体験を向上できる「バーチャルストア」を構築する企業も多く、伊勢丹などでも取り入れられています。
当社では、企業様の集客支援サービスとして、自然流入を増やすことができる「集客トータルサポート」サービスを行っています。
パッケージ化されたサポートサービスは、狙ったキーワードの検索結果に自社サイトを載せたり、集客力に応じて業務の効率化や収益の向上を実現します。
さらに、当社は、バーチャルストアを無料で構築できるアプリ「VRSHOPii」を開発したため、中小企業や個人事業主様なども簡単に、Shopifyサイトへストアをオープンできるようになります。
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VRSHOPiiは、バーチャルストア内に、オブジェクト(画像)や動画を設置し、商品を視覚的に訴求できる「ビジュアルマーケティング」を行いながら、顧客接点(タッチポイント)を持つことができます。
バーチャルストアでは、ECサイトで体感することができない「顧客体験価値」を創出し、購買意欲の向上と、サイトの直帰率を下げることが可能です。
また、バーチャルストアとShopifyのカートを連携することで、ストアを離脱することなく、商品を購入することができるため、カゴ落ちを抑えることができます。
