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2022年2月14日

動物病院が広告出稿する際の注意点は?獣医療法に沿った集客方法をご紹介!


世界中が、2020年初頭から新型コロナウイルス感染症の拡大による「コロナ禍」に突入し、日本ではペットブームが加速しました。

しかしながら、想像していたよりもお世話が大変だったり、自宅に来てから性格が変わってしまったなど、悩みを抱える方も並行して増えるようになりました。

その上、緊急事態宣言が明けたことにより、おうち時間が少なくなったため、時間がなくなったことで、ペットを手放す身勝手な飼い主も増えています。

社会問題になっている「飼育放棄」や「飼育崩壊」については、コロナ前から問題視されており、2019年6月には「動物の愛護及び管理に関する法律」が改訂されました。

ここからは、ペットブームにより集客を上げたい動物病院が、広告を出稿する際に注意すべき「獣医療法」におけるガイドライン・集客方法について、ご紹介していきます。

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動物病院の広告とは

動物病院が広告を出稿する際、注意しなければならないことの一つに、獣医療法に基づいた「獣医療広告ガイドライン」があります。

テレビCMをはじめ、ラジオCMなどの広告は、動物の命を守るためにも、正確に伝達する責務があり、不測の事態を招かないようにガイドラインが設けられています。

広告制限の対象範囲
誘引性:飼育者等を誘引する意図があること
特定性:獣医師の氏名又は診療施設の名称が特定可能であること
認知性:一般人が認知できる状態にあること
引用:獣医療に関する広告の制限及びその適正化のための監視指

動物病院が広告を出稿する際のガイドライン

動物病院が広告を出稿する際、病院スタッフがガイドラインを遵守するためには、どのような注意点があるのでしょうか。ここからは、獣医療法に基づいた「広告出稿」を行うための「ガイドライン」について、詳しくご紹介していきます。

専門科名が記載された広告

専門科名とは、大学の講座名などで一般的に認知されており、動物の診療に対応していることを表します。

専門科名は、獣医療法の第17条において、獣医師または動物病院が、診療可能であることを伝えるためであることから、ガイドラインにより広告の出稿が可能になっています。

獣医師の学位または称号

獣医療法の第17条第1項に基づき、獣医師や診療施設の「経歴(技能)」に関しては、広告の出稿を認めていませんが「獣医師の学位または称号」の掲載は可能になっています。

しかし、広告出稿において、専門医や認定医等の「専門性資格」を「学位または称号」として、認めてはいません。

学位と称号
「学位」とは大学、独立行政法人大学評価・学位授与 機構又は旧学位令により授与される獣医学士、獣医学修士、農学博士、獣医学博士、博士(獣医学)等をいい、「称号」とは獣医師法附則第19条に規定する「新制獣医師」等をいう。
引用:獣医療に関する広告の制限及びその適正化のための監視指

省令で定めるもの

省令で定められたものに関しては、獣医療法の第17条第1項に制限されることなく、広告を出稿することができます。

例えば、医療機器の型式番号や販売名など「特定名称の掲載は禁止されていますが、一般的名称(MRI/CT)は、導入台数や導入年月と共に、広告を出稿することが可能です。

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動物病院の広告出稿が制限される理由

動物病院の広告出稿が制限される理由は、動物の「命の尊厳を守る」ため、医療の質が低下するような「低価格競争」などを避けるべく、規定を設けているからです。

ここからは、動物病院の広告出稿が制限される理由について、詳しくご紹介していきます。

不測の被害を防止

十分な知識のない飼い主が、広告の偽りに惑わされてしまうことで、動物が被害に遭わないようにするために、獣医療法が制定されています。

獣医療法の第17条第1項に基づき、獣医師や診療施設の「技能・療法・経歴」に関しては、広告の出稿が認められていません。

獣医療法は、低価格診療を売りにして誘引することで、獣医療の知識がない飼い主により、不適切な治療を受ける動物の被害を防ぐために、比較・費用広告を禁止しています。

一方、省令で定めているものに関しては、飼い主に適切な情報を提供するために、制限から除外されています。

【留意事項】
(1)法令等において用語が規定されている等、その事項の概念及び範囲が明確であるもの
(2)法令の施行の円滑化に資するために表示する必要があるもの、又は国の施策として推進されている事項に関するもの
(3)社会的な混乱を招くおそれのないもの
引用:獣医療に関する広告の制限及びその適正化のための監視指

誇大広告の存在

誇大広告とは、事実でなかったり、虚偽にはならないものの、不当な誇張表現により、飼い主に誤解を招く広告のことです。

また、広告の出稿が可能でも「医療機器の所有・避妊去勢手術・予防注射・フィラリア症の予防・健康診断」については、根拠が不明であったり、できないこともあるので、誇大広告はできません。

価格競争が発生

動物病院の診療代は、対価として必要なものであり、費用面を広告出稿することで、低価格競争を引き起こす可能性があります。獣医療に対する「質の低下」や「社会混乱」を招かないためにも、直接的のみならず抽象的な表現も制限しています。

また、低価格を推測させないため、費用面の出稿が認められたとしても「避妊去勢手術・予防注射・フィラリア症の予防・健康診断」に関しては、価格に一切触れることができません。

動物病院が広告なしで集客力を上げる方法

動物病院は、広告出稿に制限があるため、忙しくて知識のない病院スタッフは、集客を上げるための苦悩が多々あると言われています。

ここからは、広告を出稿せずに、病院スタッフの力で集客を上げる方法について、ご紹介していきます。

SEO対策

SEO対策は、インターネット検索をした際に、リスティング広告と並んで、集客を期待することができます。動物病院は、獣医療法により広告に対して制限があるため、集客を行う上で、思うような出稿を行うことができません。

そこで、狙った検索ワードに自社サイトが上位表示される「SEO対策」によって、多くの目に止まる機会が増えるため、集客への入り口作りができます。

狙った検索ワードにより、自社サイトが表示されるので、閲覧回数(PV)を上げることが可能です。

当社では、以下のような競合他社と自社サイトの分析・比較データを無償で提供しています。


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関連記事:動物病院の集客方法とは?コロナ禍で高まるペット需要に対する成功事例10選をご紹介!

MEO対策

近年、SEO対策やリスティング広告よりも、集客方法として注目されているのが「MEO対策」です。

MEO対策は、Googleマイビジネスに登録されている「位置情報」を活用し、検索ワードに対する「関連性・距離・知名度」から、Googleのアルゴリズムにより上位表示されます。

しかし、上位3位以内に入らないと、検索結果に表示されないため、集客を見込むことができません。MEO対策で大切なことは、どの検索キーワードで上位表示をしたいのか「キーワードの優先順位」を決めておくことです。

ポータルサイトへの掲載

ポータルサイトには、来院予定(目的)があり、ペットに適した病院を探している飼い主が集まるため、すぐに集客へ繋がりやすいです。

しかしながら、サイトへ掲載するには「月額利用料」の発生や、予約発生時に「成果報酬」が発生するため、利益が出にくいというマイナス面もあります。

まとめ

本記事では、動物病院が獣医療広告ガイドラインに準ずる「広告出稿の注意点」や「集客方法」について、ご紹介してきました。獣医療法は、広告出稿によって起こりうる「価格競争」や「誇大広告」を防ぎ、動物の命を守るために存在します。

動物病院において大切なことは、価格競争や誇大広告による集客ではなく「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」の向上を目指した病院として、自然に選ばれることです。

動物病院は、体調不良のみならず、ワクチン接種や検診などで来院が必要になるので、一時的ではなく、信頼関係を構築できる集客が大切になります。

当社では、動物病院の集客応援サービスとして、自然流入を増やすことができる「集客トータルサポート」サービスの実証実験を行っています。

パッケージ化されたサポートサービスは、動物病院の集客力に応じて、業務の効率化も実現できます。随時、サービスに対するトライアルやオンライン商談を行っていますので、ご興味のある方は、是非お試しください。

実証実験に関するご不明点・ご相談ごとについては、下記の「オンライン予約」よりご予約ください。
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