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2023年12月18日

【2023年】オフショア開発の活用方法とは?メリットやデメリットをご紹介!


日本では、新型コロナウイルス感染症の拡大を機に、接触の機会を減らすことを目標に、非接触でお会計やチェックインができる「セルフレジ」や「VR」が普及しました。

そこで、IT市場では、オンライン化が加速したことにより、システムやアプリの開発が必要になったため、オフショア開発の需要が増加しています。

今後、ITの利活用は、私たちの生活を支えるべく、いっそう増加していくと予想されますが、日本では労働人口の減少と共に、IT人材の不足に拍車がかかっており、人材の確保が課題となります。

ここでは、ビジネス用語で「海外」を意味し、人材不足への打開策となる「オフショア」について、ご紹介していきます。

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オフショア開発を活用する理由とは?

「オフショア開発」とは、日本よりも物価や人件費の安い、海外企業に開発を委託することです。

発展途上国(開発途上国)や新興国は、先進国に比べて経済発展が遅れており、先進的な水準まで追いつけていないため、生活水準が満たされていません。

主に発展途上国を表す「オフショア」は、高い技術力がありながらも、物価や人件費が安い国に開発を委託するため、開発費を抑えることができます。

また、人手不足に悩まされている日本とは異なり、人材が豊富であることから、人手不足を解消することができます。

オフショア開発を活用する際のメリット

IT業界の人手不足に拍車がかかり、近年注目されている「オフショア開発」ですが、耳馴染みがないため、メリットについて理解されていない部分も多くあります。

ここからは、IT業界の救世主とも言われている「オフショア開発」のメリットについて、ご紹介していきます。

人手不足の解消

日本は超高齢社会に突入し、少子化によって人口が減少しているため、後継者不足に悩まされていたり、即戦力になる人材が不足しています。

そのため、自社にエンジニアがいなかったり、手が回らない時に、開発を委託することで、一時的に作業人員を増やし、人手不足を回避することができます。

コストの削減

日本では、IT系企業のエンジニアは給料が高いため、コストの関係で人員を増やすことができず、限られた人員で開発を行っています。

そのため、IT系企業では、常に業務過多が起こっており「キャパオーバー」であるため、長時間労働が発生しています。

そこで、人件費を抑えることができる「オフショア」を活用することにより、開発にかかるコストを削減することができます。

また、開発能力の高い中国やインドは、オフショア開発の中でも人件費が高いため、ベトナムやマレーシアなど、低所得者人材の多い国が人気です。

ベトナムやマレーシアの人材は、中国やインドに比べて、開発能力が劣っているのではないかと、躊躇する企業もあり、オフショアの活用が偏っていました。

しかし、近年のベトナムは、中国やインドに匹敵するほどにまで、開発能力が成長しており、低コストではなくなってきています。

優秀な人材を確保できる

IT大国と言われており、技術者の数が世界トップレベルのアメリカをはじめ、中国やインドには、日本人よりも優秀な人材が数多く存在しています。

特に、東南アジアには、若くて優秀な人材が多いため「ベトナム」「フィリピン」「マレーシア」「インドネシア」「タイ」は、オフショア活用で人気の国です。

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オフショア開発を活用する際のデメリット

ここまでは、オフショアを活用することにより、低コストで人手不足を解消できる「メリット」についてご紹介してきました。

ここからは、海外のエンジニアに業務を委託することで生じる「デメリット」について、ご紹介していきます。

小規模な案件は割高

大規模案件の場合は、エンジニアの数が多くなるため、人員数に対するトータルコストの削減は可能ですが、小規模案件の場合は、かえって割高になる可能性があります。

海外のエンジニアに委託する場合、管理費なども発生するため、人件費の安い人員が多ければ多いほど、コストを削減することができます。

そのため、必要人員数と管理費などを計算した上で、オフショアの活用をするのか、見極める必要があります。

進捗状況を把握しにくい

オフショア開発を行う場合、対面して状況を把握することができないので、な進捗が見えにくい環境です。

特に、日本と海外の仕事に対する価値観は異なるため、最終的な納品さえできれば、多少遅れても問題ないと判断されてしまいがちです。

日本人が大切にしている「ホウレンソウ」は、海外からすると「気にしすぎ」になるため、随時報告されないことに対して、ストレスを感じる可能性があります。

さらに、海外は日本と比べて、無理して働かないので、納品日に対する緊張感もなく、問題になることが多々あります。

悪気もなく「納品日を延長できないか」と、納期直前に打診されることもあり「委託しない方がよった」と後悔するのも日常茶飯事です。

しかし、これらの問題は、オンライン会議などで、現状の意見交換を行ったり、積極的にコミュニケーションを取ることで、防ぐことができます。

日常的なコミュニケーションの壁

​​海外エンジニアとのコミュニケーションは、物理的な距離から疎かになりがちです。特に、言葉の壁が生じてしまうと、お互いにうまく意思疎通を図ることができず、思い違いなどが多発してしまいます。

日常的なコミュニケーションの壁は、開発スケジュールの遅延を招いたり、無駄な出費の要因になります。オフショア開発を活用する上で大切なことは、円滑なコミュニケーションを行うことができる「環境作り」です。

しかしながら、社内スタッフや海外エンジニアの中で、意思疎通を図ることができない場合もあります。

そこで、翻訳機能を導入したオンライン会議を活用すると、コミュニケーション(言葉)の壁を乗り越えることができます。

Minutz(ミニッツ)は、100以上の言語をリアルタイム翻訳することができるので、多言語会議の意思疎通を、円滑にすることができます。

翻訳精度については、こちらの動画をご覧ください。

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オフショア開発で人気の国TOP3

オフショア開発は、優秀な海外技術者に低コストで委託できるため、IT人材が不足していて、キャパオーバーになってしまう状況を、回避することができます。

ここからは、オフショア開発で人気の国を、ランキング形式でご紹介しながら、各国の特色についてご紹介していきます。

中国

中国は、エンジニアの高い技術力や物理的な近さから、日本企業からとても人気があります。

オンラインのコミュニケーションを主流にしながらも、対面しなければならない状況が発生した際には、移動距離や移動時間に対する負担を、他国よりも軽減することができます。

また、中国と日本の時差は1時間程度であるため、時差による問題も発生しにくくなります。

中国語は、発音の読み方である「ピンイン」が難しいため、コミュニケーションへ苦手意識を持たれますが、中国人の多くは英語を話せるので、英語を共通言語にすることが可能です。

中国語翻訳に関するご紹介はこちら

ベトナム

ベトナムは、人件費が日本の3分の1ほどとなり、低コストなので、オフショア開発では注目を浴びています。

また、ベトナムは国全体で、エンジニアの育成に力を入れているため、優秀な若いエンジニアが多いことでも知られています。

日本とベトナムの時差は2時間で、ベトナムでは日本語教育も進んでいるため、今後、言葉の壁がさらに低くなるのではないかと、期待されています。

しかしながら、現状では、オフショア開発を委託するにあたり、言葉の壁を簡単に乗り越えることができません。

ベトナム語は、6つの声調があるので、少しイントネーションが違うだけでも、別の意味となってしまい、発音が難しくなります。

また、声調と同じく、発音の核となる母音は、全部で12種類あるため、世界で一番難しい言語とも言われており、ベトナム人材へ委託することに躊躇されやすいです。

ベトナム語翻訳に関するご紹介はこちら

インド

インドは、日本よりも学習スピードが早く、数字に強いため、技術力の高いエンジニアが数多く存在しています。

人件費が安いのにもかかわらず、IT業界に対する意欲や、向上心が高い若者が増加しているのは、カースト制度の名残があるインドでも、IT系は職業差別が存在しないからです。

しかしながら、インド人は日本人と比べて時間管理が緩く、プロジェクトの遅延が発生しやすいため、急ぎの場合は懸念されがちです。

また、言葉の意味合いも日本とは異なり、日本の場合は100%くらいの状況で「大丈夫」と言いますが、インドの場合は70%前後でも「大丈夫」という感覚になります。

まとめ

日本のIT業界は、深刻な人手不足であるため、エンジニアの長時間労働を食い止めるべく、オフショア開発を活用しています。

オフショア開発を行うためには、的確に意思疎通を図れることが重要であり、言葉の壁を越える必要があります。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、海外とのやりとりはオンライン会議が主流となったため、ツールの需要が増えたことで、安価なプランも登場しています。

自動翻訳サービス「Minutz」は、多言語で行われるオンライン会議を、リアルタイム翻訳することができるため、スムーズな会議を実現します。

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また、ITオフショア開発については、こちらの記事でも詳しく解説されていますので、併せてご覧ください。

参考記事:ITオフショア開発とは? そのM&A動向、どの国のオフショア開発会社のM&Aが多いのか/株式会社パラダイムシフト
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